この度、私が執筆に参加させていただいた、一般歯科医に向けた書籍「顎関節症セルフケア指導ハンドブック」(医歯薬出版)9000円+税が、ついに発売のはこびとなりました。私の拙い文章を丁寧に校正していただき多大なご労力を賜った、共著者で同窓の澁谷智明先生、企画からいろいろとアイデアをいただいた、島田淳先生、医歯薬出版株式会社担当の前田慶一様、そして顎関節症臨床医の会のすべての皆様に深謝申し上げます。今回私に与えられたパートは、基礎編 「文献から考えるセルフケアの有用性―臨床医がEBMをどう臨床に生かすか?―」と実践編「運動療法をセルフケアの軸として治癒後の自立管理を行った症例」の2編です。ページ数は少ないですが、遠回りばかりしていた25年間の臨床経験の分、心を込めて書きました。何より私以外の素晴らしい先生方のパートをお読みいただければ、先に出版された「顎関節スプリント療法ハンドブック」「顎関節症運動療法ハンドブック」と併せ現在、顎関節症のマネジメントに対して臨床医が知るべきことのほとんどが網羅されていると思います。